【公務員】上司・先輩から不動産投資を勧められる理由は?そもそも職業的にOK?

公務員といえば副業が禁止されているイメージが強いです。

しかし、実際には上司や先輩が不動産投資に取り組んでいるという噂が流れてきたり、そもそも「不動産投資はお勧めだぞ」などとアドバイスをしてくるケースもあります。

そこで今回は、なぜ公務員の人が不動産投資を勧めるのか、そしてそもそも職業的にOKなのか?について解説していきます。

【前提】公務員と不動産投資の関係

まず最初に、公務員と不動産投資の関係について見ていきましょう。

結論から言うと、「公務員だからといって一律に不動産投資をするのは禁止」ということではありません。

確かに公務員は各種規定や法律によって副業を行うことは禁じられています。

しかし、それはあくまでも「本業に支障が出るような副業をするな」という話が主旨であって、こうした規定の本質に触れないような副業であれば問題なく行えるケースもあります。

また、もっと言ってしまうと不動産投資は「不労所得」に近いため、そもそも状況・条件によっては副業にあたらないケースもあります。

細かい条件やルールについては当サイトの別記事でもご紹介しているのでここでは割愛しますが、基本的に上司や先輩が不動産投資をしているからといって、それらが全て「ルール違反の副業」というわけではないことをまず前提としてご紹介しておきます。

【公務員】上司・先輩が不動産投資を勧めてくる理由は?

では次に、どうして上司や先輩が不動産投資を勧めてくるのかについて考えてみましょう。

例えば、以下のような理由が考えられるでしょう。

  • 後輩や部下を思いやって助言しているから
  • 後輩や部下にいいところを見せたいから
  • 職場で代々「公務員の財テク」として不動産投資のノウハウが受け継がれているから
  • 仲間を増やしたいから

では、順に解説していきます。

後輩や部下を思いやって助言しているから

これは最も典型的なパターンかもしれません。

公務員は民間企業と違って、会社組織の中で働いているわけではありません。

そのため給料(俸給)もいきなり大幅に上がることはありませんし、それぞれの給料も俸給表である程度わかりますので、上司や先輩からすれば後輩や部下の経済状況もある程度、民間企業内の関係よりも見えやすい環境にあると言えます。

つまり、そうした立場からみて「少しでも後輩や部下にいい暮らしをさせてやろう」と、不動産投資を勧めている可能性があります。

こうした情報は決して公務員の職場環境において研修などで教えてもらえませんし、ネットで検索しても、やはり個別の職場事情や地域性によっては状況が変わってくるため100%正確なものが手に入るかといえばそうではありません。

上司や先輩からすれば、公務員というルールの中で少しでもいい暮らしをするための財テクのようなものの一つとして不動産投資を勧めてきている可能性も十分に考えられます。

後輩や部下にいいところを見せたいから

これもよくあるパターンで、やはり縦社会の公務員としては仕事・業務以外の面でも後輩や部下にいいところを見せ、評価を上げたいという気持ちがあるようです。

特に、公務員の場合はこうした将来設計にも強く知識のある先輩・上司は心強い存在といえます。こうした面で、いいところを見せるために不動産投資の知見を教えてくれている可能性もあります。決して悪意あってのことではない、といったケースのほうが多いでしょう。

職場で代々「公務員の財テク」として不動産投資のノウハウが受け継がれているから

もともと役所には不動産関係の情報が集まりやすい傾向にあります。

こうしたところから代々、公務員の財テクの一つとして不動産投資のノウハウや活きた情報が連綿と受け継がれてきた可能性は十分にありえます。

また、昭和の時代には「近々このエリアに大規模な開発計画があるから、価格が上がる前に周辺のマンションを購入しておいた方が良い」といった情報が地方の役所を駆け巡ったような事例も散見され(今だと情報保護の観点でアウトですが)ます。

こうした情報で恩恵を受けた世代が次世代へ情報を教え、その世代がまた・・・と、代々職場のコミュニティの中でノウハウや情報が受け継がれているようなケースも見られます。

仲間を増やしたいから

最後は、シンプルに仲間を増やしたいから。公務員という特性上、やはり不動産投資を実践する人は少数派。自分が実践している不動産投資を共通の話題として話せる人が少ない環境です。だからこそ仲間がほしくて勧めてくるケースも見受けられます。

公務員が不動産投資で上手くいくコツは?

では、ここからは公務員が不動産投資で成功するために必要なポイントについて見ていきましょう。

不動産投資に対する正しい理解を持つこと

まず公務員が不動産投資を始めるにあたって、一番重要なのは「不動産投資に対する正しい理解」を持つことです。

副業規定の件しかり、上司や先輩の言っていることの正しい・正しくないを見極めることしかり、やはり前提となるのは知識です。

不動産投資というのは一言で言うと「お金を増やすための手段」ですが、そこには様々なリスクが存在します。

こうしたリスクは正しい理解・知識と経験を持つことで徐々に見極め、リスクヘッジすることが出来るようになりますが、何もしらない状態で不動産投資に挑戦するのはあまりおすすめできません。悪徳業者に出会ってしまうとカモにされてしまいます。

まずはご自身で入門書レベルの書籍でも良いので一冊読み込み、基礎的な知識をつけることで「何がわからないのか分からない」状態は脱しておくと良いでしょう。不動産投資の本は書いている人のスタンスで言っていることが異なるため、おすすめはFP資格取得のための本が良いでしょう。

不動産会社選び

続いて、「不動産会社選び」が重要になります。

不動産投資は端的に言うと物件を見つけ、入居率や人口動態を見極め、賃料収納を行ってくれる代行業者を見つけ、融資の条件をまとめて金融機関と交渉し、さらに売却益を計算し、と、ざっくり挙げただけでも大量に考えるべき、考慮すべきポイントがあります。

※現実的には上記を全て独力で行うのは上級者でもほぼ不可能です

不動産投資の初心者がいきなりこれらのことを全て自分でやろうとすると、どうしても手間がかかりますし、時間もかかってしまいます。

もちろん、確実性も下がります。

そこで、まずは信頼できる不動産投資会社を見つけることが大切です。

不動産投資会社は数多く存在しますが、その中でも本当に顧客目線に立って良い物件、良い条件での不動産投資を提案してくれる業者はやはり少数です。

中には悪質な業者もいますから、ここは慎重に、かつ広告や外部の恣意的な情報に惑わされず、正しい軸で選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は「公務員で先輩・上司が不動産投資を勧める理由」について解説しました。

公務員の先輩・上司が不動産投資を勧めてくる理由は、主に以下の4つに分けられるでしょう。

・後輩や部下を思いやって助言しているから

・後輩や部下にいいところを見せたいから

・職場で代々「公務員の財テク」として不動産投資のノウハウが受け継がれているから

・仲間を増やしたいから

ただし、中には悪質なケースで不動産業者からご飯を奢ってもらいたい、お中元をもらいたいという私利私欲のために後輩・部下に業者を紹介しようとするケースも少数ながらあるため、注意が必要です。

公務員と不動産投資の相性自体はとても良く、さらに副業禁止規定に抵触しない運用も可能なため、これ自体は積極的に検討していきたいところです。

この時大切なのは、ご自身の目で本当に頼りになる不動産投資会社を見つけることです。